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【滋賀で観る】「ひこにゃん」もいるよ 琵琶湖畔に建ち天守が国宝に指定されている「彦根城」

ひこにゃんでも有名、天守が国宝の彦根城 滋賀県
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琵琶湖のほとりに建つ落ち着いたたたたずまいの名城

滋賀県彦根市、琵琶湖の東岸近くに建つ彦根城は、姫路城や松本城と並んで日本に5か所しかない天守が国宝に指定されている名城である一方、近年はゆるキャラの「ひこにゃん」が老若男女問わず絶大な人気を集めているユニークな存在だ。

しかしながら、それほど離れていないところに京都があって、そばに一緒に観光できるメジャーなスポットがないためか天守が国宝指定されたほかの4城と比べると知名度は今ひとつ劣る印象があり、ピークシーズンを除けば訪れる観光客があふれかえっているという感じではないので、落ち着いて内部を散策できるのがいい。

琵琶湖のほとり、高さ約50mの彦根山に築城した平山城で周囲は約4km、75,800坪強の面積を有しており、小山の上にあるので天守から琵琶湖方向にすばらしい眺めが広がっており、それもまた見どころのひとつと言えるだろう。

17世紀初めの築城、明治の廃城令も免れて現存

城内にある説明書きおよび城の公式サイトウィキペディアによれば、戦に敗れた石田三成の居城であった佐和山城を与えられた井伊直政が城を彦根山に移そうと考えたが病死してしまったため、それを引き継いだ息子の直継によって慶長8年(西暦1603年)に築城が始まったとされる。

大津城から移設した天守は2年あまりで完成したがその後は遅々として工事がはかどらず、徳川家康が奉行を差し向けるなどしてサポートし、ほぼ20年後の元和8年(西暦1622年)にようやく完成したという。

築城された山は「金亀山(こんきやま)」という異名を持つため、金亀城(こんきじょう)とも呼ばれた。

幕末に大老を務めた井伊直弼は、35歳で藩主となるまでこの城下町で過ごしていた。

明治時代には廃城令に伴う解体の危機にも見舞われたが、明治天皇が明治11年北陸巡幸からの帰路に彦根を通った時にその消失を惜しんで保存するよう大命を下したおかげで、現在そのまま姿を留めたとのことだ。

なお、近世の城で天守が残されているのは彦根城を含め12カ所しかないという。

その後たびたび改修され彦根城の周囲は特別史跡に指定され、さらに天守閣は国宝に、天秤櫓、太鼓門櫓・三重櫓・佐和口多聞櫓、馬屋は重要文化財に指定されている。

駐車場は多いが京橋口駐車場が観光客には便利

住所: 滋賀県彦根市金亀町1-1
TEL:0749-22-2742
WEBSITE:https://hikonecastle.com/

鉄道で来る場合、最寄りの駅はJR琵琶湖線の彦根駅で徒歩15分ほどのところにある。

新幹線だと、京都からも名古屋からも30~40分で彦根駅にアクセスできるが、一番近いのは米原でそこからなら1駅5分の距離だ。

自分のように自動車で来る場合は、名神高速道路の彦根インターチェンジが最寄となり高速を降りてから10~15分。

また、国道8号線が彦根市内を通っているので、そこからも簡単に来ることができる。

彦根城は市内中心部と言ってよい場所にあるので、駐車場はいくつもある。

内濠沿いにも彦根城駐車場、大手前駐車場など複数個所あって、城の内部へのアクセスはこちらが便利だが、城と並ぶくらいの観光スポットになっているキャッスルロードでショッピングなどを楽しむのであればかえって不便だ。

自分の一番のおすすめは、京橋口駐車場

収容台数も多く、きれいなトイレも完備されておりキャッスルロードのすぐ脇と抜群のロケーションだ。

駐車場と通りをはさんだ反対側にある外濠を見れば、城の大きさを実感できるだろう。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の外濠

天守以外にも見どころ多し。最後は琵琶湖の雄大な眺めを

京橋口駐車場から信号と外濠にかかる橋を渡って城の内部に入ろう。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の外堀と橋

しばらくは自動車も通る道の歩道を歩くことになるが、じきに表門橋が見えて来る。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の表門橋

詳しい来歴などはわからないが、美しい木橋だ。

橋を渡るとすぐにチケット売り場があるので、入場料を払って中に入ろう。

すぐ右手には彦根城博物館がある。

16世紀以降の日本刀や能の装束や面を展示しているが、城とは別途入場料が必要で結構高いので、興味のある人が見ればいいと思う。

自分は入ったことはないが、この博物館の前の広場風の場所に「ひこにゃん」が現れる。

正面すぐに表門参道の石段があり、それを登る。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の表門参道の石段

登ったところにまず見えて来るのが「天秤櫓」だ。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の天秤櫓

石垣の上に乗って石段をはさむように建ち長浜城から移築したとされ、重要文化財にも指定されている建物だ。

天秤櫓を見やりながら石段を曲がると、木製の橋の下に行き着く。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の廊下橋

これは天秤櫓にかかる「廊下橋」と呼ばれるもので、敵兵が坂を登って攻めて来た時には落とすことで本丸への侵入を防ぐ役割を果たしている。

橋が落ちてしまうと通行が困難となり天秤櫓を支える高い石垣を登らなければならず、重要な拠点と位置付けられていたという。

橋をくぐると右手には天秤櫓に開いた本丸への入口があるが、その前に左手にある石垣を見てみよう。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の登り石垣

これは「登り石垣」といい、文字通り山の斜面を登るように築かれた石垣で、かつてはこの上にさらに瓦塀が乗っていたそうだ。

左側が溝状に窪んでいるのは「竪堀」で、登り石垣とともに斜面を移動する敵の動きを阻止する目的で築かれたものとされている。

この形状の石垣は、ほかでは洲本城や松山城などごく限られた城でしか見ることができない。

廊下橋を渡って天秤櫓をくぐってさらに坂道を登っていくと太鼓門櫓が見えて来る。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の太鼓門櫓

本丸表口をかためる櫓門で、城内合図の太鼓を置いたところから名付けられた。

建物の背面は解放された高欄付きの廊下となっているが、これは櫓では大変珍しい構造とのこと。

解体修理に伴う調査で他の城門を移築したものであることが判明しているが、どこのものはかはわかっていないらしい。

太鼓門櫓の門をくぐってさらにほんの少し坂を登ると、ようやく天守のある広々とした場所にたどり着く。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の太鼓門

ここまでの道のりと広場状の周辺を見ると、天守は非常にこじんまりとして見えることだろう。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の本丸外観

大津城から移築である天守は牛蒡積みの石垣の上に乗り、切妻破風、入母屋破風、唐破風などさまざまな様式の3重の屋根とともに花頭窓や高欄のついた廻縁などで飾られた美しい外観をしている。

それほど大きくない天守なので、内部はさほど広くはない。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の本丸内部

特に最上階へと続く階段はほとんどはしごではないかと思われるほどの急こう配で、登りも下りも十分気をつけないと危険を感じるほどだ。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の本丸の階段

しかし、ここまで来たならぜひ最上階に行って琵琶湖方面の美しい眺めを楽しまないと意味がないだろう。

天気がよければ琵琶湖の対岸にある山並みを見渡すことも可能だ。

ひこにゃんも有名で天守が国宝の彦根城の本丸外観

ひこにゃんは彦根城博物館前で会える

ひこにゃんは公式サイトによれば彦根藩井伊家2代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招きして雷雨から救ったと伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編成のこと)の兜を合体させて生まれたキャラクターとのことだ。

天守が国宝の彦根城の博物館前のひこにゃん
彦根城の博物館前のブラッシングされるひこにゃん
彦根城の博物館前の魚を持つひこにゃん

彦根市のPRキャラクターだが彦根城にも欠かせない存在となっており、どちらかと言うと「ひこにゃんを目当てに彦根城に来たのではないか!?」と思うような観光客も、外国人を含めかなりいる感じだ。

彦根城博物館前に毎日決まった時間に出て来て愛嬌を振りまいており、チケット売り場の脇に登場時間が掲示されているので、うまく時間を合わせて城内を見学するといいだろう。

見ていて、本当に癒される感じがする。

近江八幡と合わせて観光するのがおすすめ

冒頭に記した通り、彦根城はさほど遠くない位置に京都がある上、合わせて観光できるメジャーなスポットがないためか「わざわざ来よう」と思わなければパスしてしまいがちな場所だ。

城自体もそれほど大規模ではなく「ひこにゃん」を加えても一通り見学するだけなら2時間もあれば終わってしまうかもしれない。

しかし、城の南側には白壁と紅殻に煤を混ぜた黒格子、いぶし瓦、切妻屋根の傾斜を揃えた江戸時代の雰囲気を再現したお土産物店や飲食店が並ぶ「夢京橋 キャッスル口一ド」があり、ショッピングなどを合わせれば半日くらいはほしいところだ。

それでも物足りないのであれば、20kmほど離れたところにお濠に面して碁盤の目に整備された道に沿って今もなお美しい歴史的建築物が建ち並ぶ近江商人発祥の地にして近江牛でも有名な近江八幡の街と合わせて1日を過ごすのがおすすめだ。

城好きはもちろん琵琶湖の雄大な眺めを楽しめるほか、ゆるキャラの「ひこにゃん」にも会えるのでぜひ一度旅してみてはいかがだろうか。

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