【茨城で詣でる】筑波連山に建ち安産・子育てに霊験あらたかな「雨引観音(雨引山楽法寺)」

茨城県桜川市の雨引山腹に建つ雨引観音茨城県
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筑波連山の最北、雨引山にの中腹に建つ雨引観音

茨城県の南東部にあたる、関東平野が終わり山がちな地形となる場所に筑波連山がある。

連山の中心となる筑波山は万葉集にも謳われる霊峰で、自分のように関東で生まれ育った人間は一度はハイキングで来たことがあるだろうし、そうでなくても「ガマの油売り」の口上でも有名だ。

その筑波連山の最北部に、標高409mの雨引山という山がある。

桜川市の公式サイトによれば、「嵯峨天皇の時代に干ばつによる大飢饉があり、この山で降雨祈願を行ったところ、7日7夜に渡り雨が降ったので、この山を「雨引山」と呼ぶようになった」とある。

その雨引山の山頂に建ち、とりわけ安産・子育てに霊験あらたかと地元の人たちから篤い信仰を集めているのが今回紹介する「雨引観音(雨引山楽法寺)」だ。

6世紀創建、安産・子育て祈願に地元の人が訪れる

雨引観音は真言宗豊山派に属し、山号寺名を「雨引山楽法寺」という。

創建は用明天皇2年(西暦587年)で、中国の梁という国から来た法輪独守居士によるとされている。

寺院のサイトによれば、大干ばつに見舞われた弘仁12年(西暦821年)に嵯峨天皇が写経をして当地に奉納したところ(このお経は今も寺宝として現存しているという)大雨が降ったことから山号を雨引山とする勅命を発したそうだ。

上記の桜川市の公式サイトの記述と微妙に異なっているところがおもしろい。

聖武天皇と光明皇后の安産祈願が成就してからは安産・子育てに霊験あらたかとされ、「雨引観音」の愛称で親しまれ地元の人たちから信仰を集めている。

自分が訪れた平日の午前中も、安産のお礼参りと子育て祈願だろうまだ生まれたばかりという感じの赤ちゃんを連れたご夫婦とそのご両親が何組も寺院の中に見られた。

山の中にあるが、道は整備され駐車場も豊富

上記の通り、雨引観音は雨引山の中腹にある。

住所:桜川市本木1
TEL:0296-58-5009
WEBSITE:http://www.amabiki.or.jp/

山の中ではあるが、道はとてもよく整備されていて桜やあじさいのシーズンでもなければ自分のように車で訪れても何の問題もない。

というか、バス便などはほとんどないに等しいので、アクセスは自分でハンドルを握って来る以外にはほぼないに等しいと思ったほうがよい。

東京方面から高速道路を使って来る場合は常磐自動車道の土浦北インターか北関東自動車道の桜川筑西インターが最寄となる。

自分はドライブがてらだったので、国道4号線をずっと北上して結城市から国道50号線を使って来て、帰りは筑波山の麓を通って国道294号線に出て南下して東京に戻ったのだが、どの行程も道が広くて走りやすかった。

これ以外にもルートはいくつもあるので、時間があるなら高速を使わずに下道を使うのがおすすめだ。

駐車場何か所にも分かれて用意されており自動車道の最終地点にあるのが一番寺院には近い(中華料理レストランもある)が、個人的には「厄除けの石段」と呼ばれる磴道を使うのがいいと思う。

茨城県桜川市の雨引山腹に建つ雨引観音の石段

石段の直下にも駐車場がありすぐ隣には民芸品店があるので、それを目印にするとわかりやすい。

寺院のサイトによれば、145段あるこの石段の一段一段を「南無観世音菩薩」と唱えながら登れば上に着いた時に厄が落ちるといわれているそうだ。

広々とした境内、のんびりと散策を兼ねて歩こう

寺院は山中にある、とはいえどちらかというと小山に近くうっそうとした森の中にあるわけではない。

境内はかなりの敷地を有しており、たどり着くまでは石段やスロープがあるものの境内はそれほどアップダウンがあるわけではない。

なお、自分が参拝した時にはバリアフリーの工事中で、完成すれば足の悪いひととかでもアクセスはさらに容易になるだろう。

桜やあじさいの時期には大変混みあうようだが、それ以外だったら人もそれほど多くはないので、お参りを終えたらのんびりと散策がてら境内を歩こう。

山門(仁王門)

茨城県桜川市の雨引山腹に建つ雨引観音の山門

現存するのは天和2年(1628年)に再建されたもの。

門周りには無関堂円哲の手による彫刻が施され、両脇に鎮座する仁王像は鎌倉時代の仏師康慶によるものだ。

本堂(観音堂)

茨城県桜川市の雨引山腹に建つ雨引観音の本堂

現存している本堂(観音堂)は、天和2年(1682年)に建立されたものだそうだ。

平成10年(1998年)改修工事を行ったが、その際に塗り替えもしているので見た目には新しく感じられる部分も多い。

堂の彫刻は山門(仁王門)と同じく無関堂円哲の手によるものだ。

ご本尊は平安時代前期の作で八臂(8本の手)を持つ木造の観世音菩薩立像だが、やはり、というか当然のごとく秘仏となっており、毎年4月第1日曜にのみ扉が開かれる。

東照山王権現社殿(東照宮)

茨城県桜川市の雨引山腹に建つ雨引観音の東照宮

本堂(観音堂)の斜め向かいに建つ、小さいながらも何となく威厳のある堂は東照山王権現社殿(東照宮)だ。

この寺院の10代目当主が徳川家康に謁見し、寺領を賜ったことから家康の死後この東照宮を建立したという。

前に建つ説明書きによれば、高さが553cmあり中からは家康の神像のほか歴代将軍の位牌などが見つかっているとのこと。

多宝塔

茨城県桜川市の雨引山腹に建つ雨引観音の多宝塔

寺院の伽藍の中で、ひときわ目立つのがこの多宝塔だ。

天平2年(730年に)聖武天皇の后である光明皇后が建造したとされ、現存しているのは嘉永6年(1853年)に再建したものらしい。

自分が訪れた時にちょうど周囲が工事中で近づくことができず残念だったが、遠くから見てもなかなか趣のある塔だった。

六角堂

茨城県桜川市の雨引山腹に建つ雨引観音の六角堂

堂自体は近年のものだろう鉄筋コンクリート造りで味気ないが、中に収められている仏像がすばらしい。

中央の祠の中には享保8年(1723年)に徳川八代将軍吉宗公が養女竹姫の眼病平癒祈願のために仏師円哲に彫刻させたと言われる薬師如来が祀られ、左には室町中期作の不動明王立像が安置されている。

右手の仏像もなかなかのものだと思うが説明がないので詳しいことはわからなかった。

ご本尊の観音菩薩にはお目にかかれないので、ぜひこちらにお参りしたい。

境内からの眺め

茨城県桜川市の雨引山腹に建ち、安産子育祈願に霊験あらたかと地元の人の信仰を集める雨引観音からの眺め

多宝塔を背に右のほうに歩いていくと、視界の開ける場所がある。

そこからは、左手に霊峰加波山と筑波山、右手に関東平野が一望でき大変気分がいい。

ぜひここからの眺めを堪能してほしい。

東京からのデイトリップにピッタリ

雨引観音(雨引山楽法寺)は東京から近すぎず遠すぎずの距離にあり、また桜やアジサイのピーク時期でもなければ人もそれほど多くないので、ドライブがてら日帰りでお参りするにはおすすめの寺院だ。

周囲に加波山や筑波山だけでなく、古い街並みが残る真壁、少しは離れているが焼き物で有名な益子と笠間、紬(絹織物)で有名な結城とった街もあるので丸1日過ごせるだろう。

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