大和肉鶏を堪能できる居酒屋
奈良は「奈良にうまいものなし」と言われるくらい食べ物系は不毛の土地という評価が定着しているようで、普通の人が思い浮かぶ名物は奈良漬くらいのものだろう。
が、たんねんにリサーチすると決してそんなことはなく、おいしいものもちゃんと存在する。
そのひとつが「大和肉鶏」だ。
「やたがらす」は、提携養鶏場から直接毎日仕入れる新鮮な大和肉鶏をウリにした居酒屋で、自分のような旅行者でも気軽に大和肉鶏を使ったさまざまな料理を堪能できるおすすめの店だ。
大和肉鶏とは
「大和肉鶏」は奈良県で飼育された地鶏で、奈良県畜産農業協同組合連合会のサイトによれば、ニューハンプシャー種に名古屋種をかけ合わせた雌にシャモの雄をかけ合わせた鶏で、在来種の鶏の血液が50%以上入っており、飼育期間が80日以上、自由に運動出来る飼育方法で1㎡当り10羽以下で飼育した鶏を地鶏と呼ぶことができ、大和肉鶏は日本農林規格(特定JAS規格)を満たしているという。
鶏肉質の向上のため奈良県産米を給与しており、その特徴としては
*ささみの胸肉にもツヤがあり、適度な弾力と柔らかさを持っている
*豊富な肉汁を含んでおり「地鶏」本来の味が味わえる
といったことがあげられるという。
近鉄奈良駅近くでアクセスも容易
店は近鉄奈良駅から南に伸びる「やすらぎの道」を200mほど行った左側にある。
自分はJR奈良駅前のホテルに泊まっていたのだが、そちら方面からだと三条通りを東に500mほど進むとやすらぎの道にぶつかるので左折、60~70m行った右側になる。
店は細長いビルの1階にあり、店名が書かれた看板と垂れ幕、「大和肉鶏」という文字の木製の大きな札、入口の上には店名となっている八咫烏のイラストが描かれた看板も出ているので見つけるのは簡単だ。
TEL:050-3477-3965
WEBSITE:https://yatagarasu.gorp.jp/
とにもかくにも大和肉鶏を食べてみよう
店は結構な広さがあるようで、自分たちは奥の広間の座敷席のようになった場所に案内されたが、席と席の距離は離れており照明は落とされていて落ち着いた雰囲気が漂っている。
オーダーはテーブルの上に置かれたタブレットを使ってするようになっている。
自分たちが座った席は構造上キッチンや店員の様子が見えにくい場所だったので、このほうがかえって注文しやすかった。
メニューには普通の居酒屋料理的なものもあるが、せっかくこの店に来たなら、やはり大和肉鶏を使ったものを食べてみたい。
自分たちも、ほぼ大和肉鶏のものをオーダーした。
鶏せんべい
刺身四種盛合せ
みすじ塩焼き
むねたたき
もも炙り
せせりピリ辛炒め
手作り豆腐サラダ
日本酒は「春鹿」という奈良のお酒をいただく
値段もリーズナブルで旅行者にはうれしい
地鶏とはいえ、やはり鶏肉なので全体的に値段もリーズナブルでお財布の心配をすることなく大和肉鶏を満喫できるのはうれしい。
自分たちは日本国内の旅に出るとどこに行くにしても基本的に郷土料理を食べることにしているのだが、奈良には郷土料理居酒屋のようなものがない。
そこで、ネットで検索して偶然見つけたこちらの「やたがらす」に寄らせてもらったのだが、秋田旅行して以来の本格的な鶏料理を楽しむことができ大満足だった。
こちら方面に来る機会があれば、また訪れたい店だ。
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