とある結婚式にご招待をいただき、高田馬場の駅近くにある「セレス高田馬場」へ。
今はタイのチェンマイに住んでいるので、一時帰国してもそうそう東京の街を歩く機会がないのだが、ましてやマイナーな(?)高田馬場は会食などで来ることもなく、駅に降り立ったのはいったい何年ぶりだろうか、という感じだ。
が、東口の駅前は自分の記憶にある風景とそれほど大きく変わっている感じがせず、何か少しホッとした。
セレス高田馬場は駅から神田川方面にほんの1~2分行ったところのビルの合間にあり、言われてみれば確かに一般的なビルディングとは外観が異なっているが、気をつけて歩いていないとここが結婚式場だとは気がつかないかもしれない感じだ。
この日は挙式からご招待をいただいていたので、まずはそちらに参列。
このセレス高田馬場で挙式が行われるのは、最上階(たぶん)にある「サンタアンジェリ大聖堂」だ。
実在したイタリアの教会をベースに造りこんだルネサンス調の内部に置かれているのは本物のアンティークだそうで、21mの長~いバージンロード、パイプオルガンや弦楽器の生演奏と聖歌隊などと相まって、ほかの結婚式場の教会に比べると荘厳な雰囲気が漂う中での挙式であった。
この歳になると、祝儀に参列する機会がめっきり減り不祝儀が圧倒的に多くなるので、それだけでも十分うれしかった。
結婚披露宴の食事は、フレンチスタイルのコース料理。
セレス高田馬場のフランス料理は、海外の5つ星ホテルや大使館総料理長を務めたグランシェフ監修によるもので、一週間かけて準備した素材を生かした薄い味付けがウリらしい。
当然テーブルの上にはこの日のメニューが置かれており、家に持って来たはずなのだがどうしても見つからず詳しい料理名がわからない。
料理はウリ文句の通り素材のよさがわかる出来ばえで、ソースとかが必要以上に濃くないので結婚式の披露宴の料理でよくあるような、途中で飽きて食べられなくなる、ということもなかった。
また、パンがまともなのも特筆に値すると思う。
普通のフレンチやイタリアンの店に行っても料理そのもののクオリティはもちろん重要だが、自分にとってはパンがよくできているかどうかも評価を決める大きな要素のひとつになっている。
その点でも、セレス高田馬場のフレンチは合格点を与えられると思った。
とはいえまあ、結婚式というおめでたい席で料理の味を云々(うんぬん)するのは無粋というものだ。
普段なかなか会うことのできない人たちとも会うことができ、気持ちも暖かくなった一日であった。
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