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【新潟で詣でる】白山のふもとの美しい杉並木の先に凛としてたたずむ曹洞宗の古刹「滝谷 慈光寺」

新潟県五泉市にある曹洞宗の古刹、滝谷慈光寺 新潟県
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新潟にもある「(越後)白山」

「白山」というと、ほとんどの人は北陸の石川県と岐阜県とにまたがる白山連峰を思い浮かべるのではないだろうか。

あるいは、自分のような東京の人間だと文京区の白山かもしれない。

が、新潟にも「(越後)白山」呼ばれる山がある。

五泉市の南端、加茂市との境にあり標高は1,012mとそれほど高くはないが、本格的な山登りが楽しめるとしてハイカーから人気が高いほか、かつては薬師嶽と呼ばれ山岳信仰の拠点のひとつになっていたという名峰だ。

その麓に建つのが(越後)白山の象徴と言ってもよい「滝谷 慈光寺」だ。

室町時代創建の曹洞宗の古刹

「滝谷 慈光寺」は山号を明白、院号を宇慶 と言い、地元の人たちの間では「お滝谷さん」と呼ばれ親しまれている。

「滝谷 慈光寺」は古くから白山信仰の中心地であったと考えられているが、実質的な創建は楠木正成の直孫である傑堂能勝禅師によって禅の修行道場が開かれた室町時代の応永10年(1403)頃と言っていいようだ。

傑堂能勝禅師は早くから祖父である楠木正成の意志を継いで南朝の再興のため戦に参加していたが、25歳の時に弓矢で足を負傷しその治療の間に仏典を読んだことで乱世での戦いに嫌気がさし各地の禅寺を訪ね歩くようになり、今の村上市にある耕雲寺で本格的に修行をしていたという。

そして、当時この一帯を治めていた神戸太郎最重が彼を招聘、開祖として禅寺「滝谷 慈光寺」として再興した。

また、伝説では大昔白山には夫婦の大蛇が住んでいて人々に危害を加えるので困っていたが、この傑堂能勝禅師がそれを静めるため祈祷したところ、大蛇は山を下り海に向かっていった。

その大蛇が通った跡は滝谷川、能代川、小阿賀野川、信濃川となり、最後は今の新潟市内中心部近くの白山で息絶えたことからそこに白山神社(現在は新潟の総鎮守になっている)が建立され祀られたと言われている。

公共交通機関がなく自前の足は必須のアクセス

「滝谷 慈光寺」は上記の通り白山の麓にある。

住所:五泉市蛭野870
TEL:0250-58-4000
WEBSITE:http://www.jikoji.jp/(海外からはアクセス不可)

寺院のサイトによれば、公共交通機関だとJR磐越西線の五泉駅からバスで10分の今は廃線となった蒲原鉄道旧村松駅まで行き、さらにそこからタクシーで15分とのことなのでかなり厳しいと思う。

自分のように車であれば磐越自動車道の安田インターチェンジから30分ほど、新潟市内からだと1時間ほどでアクセス可能で、寺院の入口にあたる場所にある「黄金の里会館」という食堂兼みやげ物店の前に無料の駐車場がある。

結構なスペースがあるので、連休中とかよほどのことがなければ満車で止められない、というようなこともないだろう。

自分はハイカーが散見される登山シーズンの平日の日中に訪れたが、5台ほどの車しかいなかった。

美しい杉並木を散策しながら寺院へと向かう

無料駐車場に車を止めて寺院に向かって歩き出すと、まず目に飛び込んでくるのは美しい杉並木の参道だ。

新潟県五泉市にある曹洞宗の古刹、滝谷慈光寺の参道

500mほど続く緩やかに登ったこの参道には樹齢300年から500年を経た杉の老木136本が植わっているという。

ところどころには苔むした石碑やお地蔵様があり、それがまた雰囲気を醸し出している。

新潟県五泉市にある古刹、滝谷慈光寺の参道の地蔵
新潟県五泉市にある古刹、滝谷慈光寺の参道の石仏

時代は新しそうな大きめの仏像が左手に見えて来ると、その先の少し高くなったところに寺院の建物が見える。

ここまでくれば、あと一息だ。

新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の参道から見た寺院

回廊がすべて残る美しい伽藍

参道から寺院へは、さらに石段を登らなければならない。

新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の参道から寺院への石段

山門をくぐり抜けると、院庭を取り囲むようにして伽藍が並んでいるのが目に飛び込んでくる。

新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の山門からの概観

山門の両脇には回廊が伸びている。

新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の回廊

伽藍は山門から見て真正面に本堂が配され、左手(北側)に手前から坐禅堂と衆寮、右手(南側)に奥から庫裏、浴司、東司、経蔵がある。

これらの建築物は宝暦5年(1755年)の火災で焼失後再建されたものなので、それほど歴史が古いわけではない。

本堂は宝暦13年(1763年)、庫裏は宝暦9年(1759年)、坐禅堂、衆寮、山門、回廊、経蔵は江戸時代後期の建築とのことだ。

建物のほとんどは建立当時の姿を保っており、新潟県内で回廊を残している曹洞宗の寺院は極めて珍しいのと同時に、最も整った七堂伽藍があるという点で貴重な寺院となっている。

なお山門、回廊、本堂、坐禅堂、衆寮、庫裏、経蔵の6点が国の登録有形文化財に指定されている。

本堂

新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の本堂

坐禅堂

新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の坐禅堂概観
新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の坐禅堂内部

衆寮内部

新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の衆寮内部

浴司(奥)と山門、回廊

新潟県五泉市にある滝谷慈光寺の浴司と山門、回廊

わざわざ来る価値あり

地元の人にとっては有名なこの「滝谷 慈光寺」だが、場所が不便なこともあるのだろう新潟を旅する人でここに立ち寄る人は少ないのではないだろうか。

その分、白山が霊山として崇拝されていたはるか昔の頃の麓の雰囲気が今でも色濃く残っているのが感じられ、とりわけそれは寺院に至る杉並木の参道とその脇に並ぶお地蔵さまや石碑に表れている。

寺院自体は禅の修行場であり、伽藍の中の建築物もそれほど古くはないので目を見張るようなものはないが、ここはむしろそうしたものよりも森の中に建つ寺院の雰囲気を楽しむ、もっと言ってしまえば「気」のようなものに身を包まれることを目的に訪れる、というのがいいように思った。

「滝谷 慈光寺」にお参りした後は、自分とカミさんは新潟市内に1泊した。

泊ったのは、市内最大の繁華街古町のど真ん中にある「ホテルクラウンヒルズ新潟」。

少し古いビジネスホテル風だけど設備は一通り整っているし、何よりそこそこ料理が揃ったちゃんとした朝食までついてひとりあたり3,500円くらいで泊まれちゃうのだからコスパは抜群。

もし新潟市内でホテルを探してるなら、おすすめできるホテルですよ。

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