お世話になった方へのおもてなしで神楽坂の芝蘭へ
現役時代、公私ともどもお世話になった方と食事をしましょう、という話になった。
この方には仕事上よりもプライベート面でいろいろと助けていただいており、ここはひとつ自分が場所などをセッティングしなければならない。
自分は日本を離れてもう11年近くになり新しいお店はさっぱりわからないので、現役時代によく行っていた店の中から、今回はこの方のオフィスの場所や料理の好みなどを考慮した上で神楽坂にある「芝蘭」をチョイスした。
TEL:03-5225-3225
WEBSITE:http://www.chii-ran.com/kagurazaka/
裏通りの建物の2階にあり目立たないが、モダンな店内
芝蘭は、神楽坂の「かくれんぼ横丁」と呼ばれる細い裏通りにある。
「かくれんぼ横丁」という名前は、一般社団法人新宿観光振興協会のサイトによれば
趣のある石畳の路地に昔ながらの美しい黒板塀が続き、一本横の筋に入れば、往年の花街の風情が偲ばれる芸者新道に通じます。
とのことである。
今では隠れ家的な飲食店が立ち並んではいるものの夜は結構薄暗くて、往時の面影が感じられる雰囲気たっぷりの路地だ。
「芝蘭」はそんな路地の建物の2階にあり、下に一応看板は出ているものの一見ではちょっと入りにくい印象を与えるかもしれない。
ところが、階段を上がった店の中は、意外にモダンなインテリアになっている。
席数を増やすためか結構ぎっしりとテーブルが並んでいてゆったり感に欠けるのがちょっと残念だが、4人掛けの席は写真のように背もたれ兼囲いのようなものでオーバル型に仕切られているので、四角いテーブルが並んだ普通のレストランよりも圧迫感はない。
店内の造りでだけ見たら、「ヌーベルシノワっぽい料理を出すのかな?」といった感じだ。
エッジの効いた四川料理が繰り出される
「芝蘭」は四川料理の店だ。
上記リンク先のお店のサイトによれば
日本の四川料理店で体得した伝統と技法に加え、数え切れないほど四川へ足を運んでは徹底的に学んだ本場の味覚。そして、現地の熱気や料理の感動を伝え続けるために独自の四川料理を追求しています。
とのことだ。
自分は四川には行ったことがないので本場の味との比較はできないが、素材の味を生かしつつしっかりと手間をかけて料理を仕上げているのがわかる。
今まで何回もこの店には足を運んでいるが、いつ何を食べても料理のクオリティーは高く、輪郭のクッキリとしたエッジの効いた味を楽しませてもらっている。
この日は予約を入れた時にあらかじめコース料理をオーダーしておいた。
まずは、季節の前菜盛り合わせ
続いてメインコースの料理が全部で4品サーブされた。
水煮魚
牛肉の黒胡椒炒め
ピリ辛ソースがけ魚の素揚げ
豚スペアリブのクリアスープ
食事の最後は、店の名物の陳麻婆豆腐とご飯
ちなみに、辛いものが苦手な人でもだいじょうぶなように、予約時にお願いしておけば辛さの調節も可能だ。
食事途中で中国茶をオーダーしたら砂時計もついてきた
デザートはミルク杏仁豆腐
接待にも多く使われており予約は必須
メニューに載っている料理はそれほど多くはなく、基本的に予約が必要でその時に料理のオーダーを聞かれるので、あらかじめウェブサイトでコースの内容を確認しておくとスムーズだ。
店に入る前、あるいは出た後に通るかくれんぼ横丁の雰囲気や普通の中華料理レストランとは異なるモダンな店内、出てくる料理のきれいな盛り付けなど、自分のようにお客さんをお連れしての接待には特に向いている店だと思う。
もちろんエッジの効いた料理の味も抜群で、いわゆる「間違いのない」店だ。
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