奈良市内最大の見どころ東大寺
日本屈指の観光エリアである奈良は街じゅうに見どころがあり、その気になれば1週間くらいあっという間にたってしまうほどだが、その中でも絶対にはずせないのが東大寺だ。
TEL:074-222-5511
WEBSITE:http://www.todaiji.or.jp/
8世紀の奈良時代に聖武天皇が建立し世界遺産にも登録されている東大寺は、その象徴の大仏と安置場所である金堂(大仏殿)、南大門と木造金剛力士立像、鐘楼など公開されている場所以外にも本坊経庫や開山堂に安置されている本尊の良弁僧正坐像など非公開の建築物や秘仏の国宝もあり、それらが広大な敷地に点在している。
当然のことながら伽藍の中はどこに行ってもものすごい数の観光客であふれかえっており、特に修学旅行生が参拝(見学)する時間帯は「ここはテーマパークか原宿の竹下通り?」と思ってしまうような騒々しさでガッカリしてしまうこともあるが、そんな自分のようなガヤガヤした雰囲気が苦手な人におすすめなのが「二月堂」だ。
自分は何回も来ているということもあって、最近は東大寺に行くとほかの場所には見向きもせずに二月堂だけに行ってさっさと帰るということも多い。
伽藍の最奥、若草山のふもとに建つ
二月堂は、広大な東大寺の伽藍の中の一番奥、若草山のふもとのスロープに造られている。
南大門から伽藍に入り、金堂(大仏殿)で大仏を参拝したら猫段から鐘楼、俊乗堂などを見学しつつ東に向かうと法華堂(三月堂)のある少し広い場所に出る。
その左手の少し高いところに二月堂が見える。
法華堂(三月堂)に向かって左側にある山門をくぐると、石段が続いている。
石段は大した長さはないし、左斜め前に二月堂を見ながらの登りなのであっという間だ。
観光客も少ないので落ち着いた雰囲気を味わおう
石段を登りきった二月堂のすぐ脇にある小さな社は手水舎で、その奥には飯道神社が建っている。
二月堂の創建は東大寺と同じ8世紀の奈良時代だが、現存する堂は寛文7年(1667年)の火事で焼失した2年後の寛文9年(1669年)に再建されたものだ。
創建時のものでないのは残念だが、それでも355年前のものということなので、歴史を感じさせる。
2005年に国宝に指定されている。
堂は寺院の中にある独立した建物ではあるが、お水取り(修二会)という法会のために建立されたという特殊な位置づけにあるため、いわゆる一般的な仏教寺院の堂とは造りは異なって見える。
大観音(おおかんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる十一面観音像2体が本尊だが秘仏となっていて拝むことができないばかりか、堂の内部に入ることすら許されていないので、一般の参拝客は堂の外側を見ることしかできない。
それでも、木造の柱や掲げられている額や絵馬、屋根の張り出しなど細かなところを眺めていくとまったく飽きることがない。
ほとんどの観光客はチャチャッと早足に見るだけで立ち去っていくが、一人だけスピードを変えてじっくり見ているだけでぜんぜん違った世界観に浸れるはずだ。
清水の舞台に匹敵する堂からの景観
二月堂のもう一つの大きな見どころは堂の前からの景観だ。
上記の通り堂は若草山のふもとのスロープの上に建立されており、西側に向けて見おろすように景色を眺めることができる。
近くの寺院の大仏殿や奈良の市街地だけでなく盆地全体が見渡せるほか、はるか遠くには大阪とを隔てる生駒山系の連なりを眺めることができ、清水寺の舞台ほどの雄大さはないが美しい景色が広がっている。
駆け足で通り過ぎてしまうのはおしい
奈良の街自体に観光スポットが非常に多いだけでなく、東大寺はかなりの広さを有しているため人によっては大仏のある金堂(大仏殿)とその周辺だけを見て終わらせてしまうようだが、やはりそれはあまりにももったいないと思う。
ぜひ、ここはゆっくり時間を取って二月堂まで足を運んで建築の細部を眺めたり舞台からの景観をじっくり楽しんでほしい。
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