日本のサンセバスチャンという大塚のれん街へ
昔の仕事仲間だった方から「日本にいる間に飲みましょう」とご連絡をいただき、大塚へ。
山の手線の駅では鶯谷と並んで(?)最もマイナーな存在と思われる大塚だが、自分は「カスタマンダップ」というネパール料理レストランに一時帰国するたびにランチで立ち寄っているので、なじみのある場所だ。
「予約を入れておきましたから」と指定されたのは「大塚 う福」という店。
名前からして、うなぎが楽しめる店だろうと想像しつつ「チェンマイ(タイ)でもうなぎは食べられないわけじゃないけど、高くてしかもおいしくない(たぶん日本からの冷凍もの)からな~」と期待に胸をふくらませて駅に降り立った。
店は駅から徒歩1~2分の「大塚のれん街」という居酒屋街の一角にあった。
なぜか「日本のサンセバスチャン(スペインにある、美食で有名な街)」というキャッチフレーズがついていて「なんかイメージぜんぜん違うよな~」と思ったのだが、どうやら再開発されたエリアのようだ。
古い建物を使った外国人が喜びそうな店内
「大塚のれん街」の中には10軒ほどの店舗があるようだが、外観は基本的に統一されている。
TEL:050-5596-2531
WEBSITE:なし
目的の「う福」は外観こそ派手だが、建物自体は昔からのものを使っているようだ。
そのため店内はかなり狭く、この日通された席は2階だったのだが階段もかなり急で、お年寄りには辛そうだ。
が、その分雰囲気はあって外国人を連れて行ったら喜びそうな感じ。
実際、大塚に宿をとる外国人旅行者も最近はすごく増えているようなので、そういうお客さんも多いのではないだろうか。
うなぎ以外にもリーズナブルなつまみが揃っている
まずは、ビールでのどを潤す。
お店を予約してくれた方はこの店を時々使っているようで、てきぱきと注文をしてくれた。
自分は基本チェンマイ(タイ)に住んでいて店のことはよくわからないし、よくご存じの方におまかせしたほうがハズレを引く可能性が低いので、たいてい注文に口をはさむことはない。
しばらくすると、次々と料理が出て来た。
名物う福焼き(白)
名物う福焼き(黒=蒲焼)
この店は、ビールのジョッキに書いてある通りうなぎのほかに焼き鳥もウリにしているようだが、おもしろいのは焼き鳥のように串に刺したうなぎも楽しめることだ。
同じ白焼き、黒焼き(蒲焼)でも、こうして串に刺さって出てくると味が違って感じられるのが新鮮だ。
特に蒲焼はタレがくどいのでそうそうたくさんは食べられない(ご飯の上に乗っていればまた別だが)のだが、串焼きにして目先を変えられると、「う福焼き」で食べた後でもまた楽しめてしまう。
これも変化球の鰻かぶとのアヒージョ
鰻のアヒージョは初めていただいたが、普段食べる鰻、アヒージョどちらとも当然のことながら違っており、なかなか楽しめた。
上記「鰻串」は、短冊(蒲焼)、白短冊、くりから、肝、かぶとと5種類用意されているほかこのような少し変化球のメニューもいくつかメニューにあるので、焼き物はう福焼きではなく串にして、こうした少し変わった料理を頼むのもいいと思う。
もちろん、う巻きや骨せんべいといった定番の鰻料理もある。
これは焼き鳥
次はお昼に行ってみたい
あとで調べてわかったのだが、この「う福」という店、株式会社う福が経営するチェーン店のようで、都内に5店舗ほどあるようだ。
「うなぎで飲む」というと自分は赤羽のまるます家が真っ先に思い浮かぶのだが、鰻をつまみに、というよりはお持ち帰りに鰻重を包んでもらうというスタイルで、店ではほかの料理を食べてしまって実際のところは鰻で酒を飲むわけではない。
この「う福」はその点よく考えられており、特に鰻串は焼き鳥と同じように楽しむことができ、まさに鰻で酒を飲むにはピッタリの料理になっていると思う。
ほかにも上記アヒージョのような変わり種もあって、その気になれば鰻料理だけで完結させることもできるのではないだろうか。
「今日は鰻で飲むぞっ!」というような気分の時はまさにおすすめだ。
営業時間は12時から0時のようなので、自分は次はお昼に行ってもいいかな。
日本最大級のグルメサイト食べログで口コミを見る
コメント