チェンマイ(タイ)から日本に一時帰国すると、ほぼ毎回行っている新潟。
何といっても一番の目的は、おいしい料理を食べることだ。
日本酒や米など新潟を代表する特産品はいくつもあるが、東京にいるとあまり「新潟料理の店」というのは見たことがなく、実際にこうして何度も足を運んでみて「へ~っ、こんなおいしいものもあるんだ!?」と初めて知った感じだ。
米ですら、東京だと魚沼産コシヒカリが圧倒的に有名でおいしいと思われてるけど、こちらに来てみるとぜんぜん違うものね。
さて、今回はどこのお店にしようか……とこちらに来る前からカミさんと相談をしていて選んだのは、繁華街古町のど真ん中にある「越後茶屋 古町酒房」という店。
TEL:050-3477-2236
WEBSITE:https://echigojaya.gorp.jp/
泊っている「ホテルクラウンヒルズ新潟」から50~60mの近さだ。
以前は新潟に来る大きな目的にひとつがNGT48の劇場公演を見ることだったので、劇場のあるラブラ2近く(=新潟駅周辺)の店に行くことも多かったのだが、今はもう劇場には行かないのでホテル近くの店のほうが楽だ。
ホテルから100mも離れていなければ、酔っぱらっていても間違いなく戻って来れるし(笑)
あらかじめ電話で予約を入れていた時間に店に向かうと、店構えは思っていたよりも大きくてモダンな感じだった。
入口の両脇には、さまざまな料理名が書かれたボード類が並んでいた。
店内に入って予約をしてある旨と名前を伝えると、カウンターに案内された。
満席ではなかったがそこそこ席は埋まっている。
が、客の年齢層が比較的高いせいか、ガヤガヤした感じはまったくなくて居心地がよさそうだ。
メニューを広げると、定番料理のほかにその日のおすすめがペラ紙になってはさまれていた。
見ると、新潟の郷土料理以外にもいろいろなものが用意されていた。
もちろん、自分たちは新潟の名物を中心にオーダーだ。
まずはビールだが、白子とはらこのお通しがいい感じ。
これから出てくる料理に期待が持てるというものだ。
実際にこの後出てきた料理は、どれも十分その期待に応えるものばかりだった。
刺し身盛り合わせ(八海山鱒入り)
十全なす漬け
個人的には、新潟に来て食べてみて初めておいしさがわかった料理のひとつ。
十全なすは新潟特産の巾着のような形をしたなすで、特に浅漬けにするとおいしい。
ビールにも合うが、日本酒と一緒にいただくと箸が止まらなくなる。
カミさんも大好物で、新潟に来た時には必ず注文して、また自宅へのお土産用に買い求めるもののひとつだ。
このあたりで、ビールから日本酒にチェンジ。
こちらもお店の人と相談して「越後杜氏・越路吹雪(吟醸限定)」というのをいただいた。
われわれ夫婦はそんなにたくさんアルコールを飲むわけではないので、あまり値段とかを気にせずお店の人がすすめてくれるもの、あるいは自分たちが飲みたいと思うものをオーダーしている。
さらに料理は次々と出てくる。
村杉川上とうふのおぼろ豆腐
阿賀野市村杉温泉にある豆腐屋さんのものらしい。
新潟は水に恵まれているので、米だけでなくこういう豆腐系もムチャクチャおいしい。
南蛮海老唐揚げ笹川流れの塩
東京などでは甘海老と呼ばれている南蛮海老だが、同じ海老とは思えないくらい新潟で食べる南蛮海老は味が違う。
いつもは刺身(踊り食いの時もあり)で食べることが多い南蛮海老を、この日はお店の人のおすすめでから揚げに笹川流れの塩をつけていただいた。
南蛮海老そのものももちろんおいしいが、この笹川流れの塩がピリピリするようなとがったところがなくどちらかというと甘みを感じさせるような味で、そのうまみを一層引き立てていたように思う。
甘鯛の一本焼き
さすがにこれだけ食べるとお腹がいっぱいなのだが、やっぱり新潟に来たなら最後はお米でしめなければ……
筋子おにぎり味噌汁付き
何だか、もう言葉にならないくらいの幸せ……
自分はチェンマイ(タイ)に住んでいる時はまったく日本食を食べない(食べたくならない)のだが、さすがに日本に戻って来るとこういう料理が食べたくなるし、本当においしく感じる。
当たり前のことなのだが、その土地の風土文化が育んできた郷土料理がどこに行ったとしても一番おいしいに決まっているのだ。
大満足の新潟での夕食を終え、酔いをさます間もないくらいの距離にあるホテルに戻ったら、あっという間に寝てしまった。
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