新潟に来たらぜひ食べるべし……へぎそばとは
自分が新潟に旅行して東京に戻る時は、朝ホテルを出てから必ず栃尾の豆撰で油揚げなどを買ってへぎそばのランチを食べてから高速に乗る。
へぎそばとは、ウィキペディアによれば
《中略》
布海苔をつなぎに使っていることから、小麦粉をつなぎにした蕎麦や、十割蕎麦などと比較して、ツルツルとした喉越しが楽しめるのが特徴[2]。「へぎ(片木)」と呼ばれる、剥ぎ板で作った四角い器に載せて供されることからこの名が付いた。冷やしたそば3 – 4人前を、一口程度に小分けし、丸めて盛りつける様子から「手振りそば」とも呼ぶ。器の「へぎ」は、「剥ぎ」を語源とする。
とのことだ。
魚沼地方発祥だが、今ではその周辺地域でもへぎそばをウリにしている店は数多くあり、自分は場所にこだわることなく色々なところで食べるのを楽しみにしている。
そば粉はもちろん、へぎそばの特徴をなす布海苔の質や量で味も変わるのだろう、店によってかなり違いがあり、それが楽しめるのもリピーターの特権だ。
今回訪れたのは「長岡小嶋屋殿町本店」
今回そのへぎそばを食べに立ち寄ったのは、長岡の中心部、駅からもほど近いところにある「長岡小嶋屋殿町本店」だ。
TEL:0258-39-0543
WEBSITE:https://www.nagaokakojimaya.com/
新潟の人はもちろんへぎそばをちょっと知っている人なら、「小嶋屋」という名前の店が何か所にもあることはわかっているだろう。
自分も最初にへぎ蕎麦を食べたのは、十日町にある「小嶋屋総本店」だった。
今回食べたのは「長岡小嶋屋」で、それぞれが支店を設けているので、知らない人が見たら何が何だかわけがわからなくなりそうだ。
小嶋屋総本店のサイトによれば、初代が大正11年に十日町で小嶋屋総本店を創業し、2代目が支店を出した際に兄弟にのれん分けし、現在は「小嶋屋総本店」、「越後十日町小嶋屋」そしてこの「長岡小嶋屋」になって現在に至っているらしい。
高級感のある広々とした店内
「長岡小嶋屋殿町本店」の外観は、古さの中にも新しさが感じられなかなか雰囲気がよい。
駐車場は敷地内にもあるようだが止められる台数が少なく、自分たちが行った時には平日だったにもかかわらず昼時だったためかそこは満車で、近くの提携コインパーキングに車を入れた。
店内は広々としていて、へぎそばの店としては高級感のあるほうだと思う。
大人数で座れる席もあり、実際大家族と思われる客もいたりするのは地方都市ならではだろうか。
ちなみに、2階には個室や宴会場もあるようだ。
天へぎは上品な味わいだったが盛りつけが……
今回オーダーしたのは、天へぎ。
へぎそばメインなのでそれだけでもいいのだが、やはりちょっとさびしいのでどこの店に行っても自分たちは天ぷらがついたメニューを食べることが多い。
見た目同様味のほうは上品な味わいで、雰囲気同様店が追求している方向性は統一されていた。
石臼で挽いたというそば、ていねいに揚げてある天ぷらとも十分満足できる味であった。
ただ、とても気になったのはそばの盛りつけ。
見てわかる通り、手繰り(手振り)がちょっと雑で見た目が美しくない。
それに器(これも「へぎ」と呼んでいいのだろうか?)がすき間だらけで下のすのこが丸見えになってしまっている。
上の看板の写真を見ればわかる通り、本来であればきれいに丸められたそばがへぎいっぱいにすき間なく並んでいるのが王道だろう。
これまで新潟県内の色々な店でへぎそばを食べてきたけれど、「これはっ!」と思うようなおいしい店は、そばの盛りかたやネギの置きかたにも手を抜いたところがまったく見られなかった。
そばや天ぷら自体のレベルは高いと思うので、この盛りつけかたを美しく変えれば、おいしさもさらに1レベル2レベル上がって感じられるのではないだろうか。
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